◆はじめに
私も、ドギーカートを愛用した一人であります。
2008年6月、当時9歳だった愛犬リッキーが骨肉腫となり前足の断脚手術をしました。
3本足になっても、今まで通りの生活を送らせてあげたい!
リッキーの喜ぶ顔が見たい!との思いと
介護する側の体力的負担を考え
通院やお散歩の移動手段として使える犬用カートを探し始めました。
当時はまだまだ犬の介護用品は少なく
ピレニーズの男の子が横になって乗れるようなサイズのカートは見つかりませんでした。
ホームセンターに足を運んでは、台車やタイヤのパーツを見つけ・・・ここを繋げて・・・
ここをこうすれば・・・と、試行錯誤すればするほど
超大型犬の重さや大きさに対する安全性や走行性は、素人ではクリアできないと痛感しました。
そんな中で唯一見つけたのが
古くからベビーカーなどを製作されている、介護用品製造メーカー五十畑工業社だったのです。
これだ!と私の心に希望の光が差して、期待に胸を踊らせ工場に足を運びました。
その場であれよあれよと話が進み、特注サイズを作っていただける事になり
世界にたった一つのリッキー仕様のドギーカート。
・・・そう思うだけで、とても幸せな気持ちになれました。
完成が待ち遠しかったのを今でも鮮明に覚えています。
(後にこのカートが、現在の「R-120」モデル第一号車となりました)
◆実際にカートのある生活をしてみて
病気などで要介護(介助)や高齢になり、出来ない事が増えてくる中で
犬に無理をさせず楽しいことが出来るというのは、私にとってこの上ない喜びでした。
リッキーも硬いアスファルト上はカートに乗って楽ちんを満喫~♪
万が一転んでも安心なふかふかの芝生の上で
自分のペースで歩いたり、日向ぼっこをするのが楽しみの1つでした。
お友達とお花見をしたり、旅行に行ったり、病気になる前と変わらずお出かけを楽しむことができました。
もしかしたらこの状況になったお陰で、一日一日をより大切に過ごせたのではと思います。
気づけば余命半年から1年と言われたリッキーは、丸三年のカート生活を迎えていました。
その間に、同居犬クーキーまでもが骨肉腫になるという悲しい出来事がありましたが
2011年1月にリッキーが、6月にクーキーがお空へ旅立つまでの間
このカートのお陰で、沢山の思い出を積み重ねることが出来ました。
◆あれから4年
現在我が家にはピレニーズ3代目の「りきまる」がおります。
こうして再び犬の居る生活ができるのも、あの時支えてくれた友人達や
沢山の思い出を作ることができたドギーカートのお陰です。
約三年間の介護生活を終えて・・・
今度は私が応援する側になり、少しでも恩返しができたら・・・と。
◆GP LIFE始動
このカートを必要としている、わんちゃんとオーナーさまは沢山いるはず!
これまでの想いと情熱を理解してくださった五十畑工業社のご協力により
ついにドギーカート「R-120」を商品化することができました!
超大型犬だからこそ!QOLを維持するのに必要不可欠なアイテムと考え
より多くの方に利用していただけるよう、販売・レンタルというシステムにいたしました。
自身の経験とノウハウを活かし、個々のスタイルに合ったカートをご提案させて頂きます。
◆カートへの想い
こうして五十畑工業社をはじめ、友人たちの協力や周りの方々のバックアップがあって
GP LIFEはスタートラインに立つことができました。
「介護(介助)が必要な愛犬とオーナーさまのお役に立ちたい!
いつまでも喜びや幸せを感じていてほしい!
それが私どもの願いです。」
私と看板犬のみの小さなお店ではありますが
あえて「私ども」としたのは
ドギーカートR-120に携わった人々の想いがたくさん詰まっているからなのです。
このカートを必要としているわんちゃんとオーナーさまへ
幸せのお手伝いができますように!
まだうちの子には介護の必要がないというオーナーさまにも
このカートの存在を心の隅に留めていただけたら幸いです。
GP LIFE
代表 松山 麻里子